8月17日、東京で娘の結婚式がありました。
前日16日は「非常に強い」台風7号による交通機関への影響が出ていたので、早めの北陸新幹線で東京へ向かい、当日の式場と宅急便到着の確認をしてからホテルに入りました。予報どおり昼過ぎから次第に雨風が強くなり、近隣の飲食店もあちこちで臨時休業、人通りも普段より少なかったように思います。外は荒れた天気でしたが、不思議と私の気持ちは穏やかでした。
娘が「今年のお盆に東京で結婚式を挙げたい」と言ってきた時、私は思わず「涼しくなってからにしたら?」と言いましたが、彼も娘も9月生まれで「ひとつ歳を取る前に式を挙げたい」との思いを聞き、賛成しました。
口の悪い同期からは、祝福や励ましの言葉をかけられました。「台風一過」「雨降って地固まる」「泣くぞ~」「ハンカチは必需品!」「バスタオル持っていけ!!」そして「息子が一人増えるな(笑)」・・・どれも温かい言葉だと、ありがたく受け取りました。
当日17日は快晴、台風の後で気温も上昇しましたが朝から青空が広がり、二人の門出としては最高の日だと感じました。幼かった娘がここまで成長し嫁ぐ日、親として「二人で幸せな家庭を築いてもらいたい」と願わずにはいられません。順風満帆な日々が続けばいいのですが、突然嵐が来たり危険な航路に直面して、判断を迷う時も出てきます。ともに乗り切ってもらいたいと心から思います。
同期にはメールで「泣くもんか!」と強気に伝えたものの、予行演習でバージンロードを一緒に歩いただけでウルウル。どうなることかと思いましたが、結婚式本番では何とか事なきを得て、牧師さんから心に沁みる「隣人を愛せよ」の説話を聞かせていただきました。
そして披露宴、友人の温かい祝辞から始まり、以前に「どんな曲が好き?」と聞かれた曲が演奏されて心が和み、メモリアルムービーでは幼かった二人の生い立ちからの写真、コメントとそれに合った曲、目頭が熱くなりました。そしてフィナーレは新婦が読む、親・家族への「お礼の言葉」。あの娘がこんなに心のこもった文章を書けるのかと驚きながら、一つひとつの言葉をかみしめました。やはりここでもウルウル。何度も目頭が熱くなりましたが、何とか耐えました。親が言うのもなんですが、本当にいい結婚式でした。
結婚式と披露宴が終わり、私の妻と二人の息子は「友達と会うから」と、東京のホテルでもう一泊することに。そして私は当日夕方の北陸新幹線で帰宅の途に。なぜかしら「東京にはいたくない、帰りたい」という思いに駆られたのです。ポツンと一人、新幹線の車窓から夕暮れの都心や信州の山々をぼんやり眺めながら帰ったのでした。ウルウル。