地鎮祭

「地鎮祭」はその土地の氏神様に工事開始の報告と安全を祈願する儀式であり、工事の第一歩を踏み出す大切な瞬間です。施主様にとっては、苦労して計画をまとめて、いよいよ工事に着手する大切なスタートライン。当社は地鎮祭の設営や進行、施主様への配慮など、完璧はありませんが、都度見直しを行って最高の「地鎮祭」を追求しています。

私を含め当社の社員は、地鎮祭で「寺崎工業の印半纏(しるしばんてん)」を着用します。印半纏で「出入りの大工」を表し、その建物がある限りメンテナンスをさせていただきます。「出入りの大工」はお客様の表玄関から入らずに勝手口から入ります。お客様とは日頃のお付き合いも大切にし、おめでたいことや悲しいことを共に感じられる関係でありたいという意識を全社員で共有し、日々の仕事に取り組んでいます。

その「地鎮祭」が今日、行われました。炎天下でしたが、幸いにも時折りやさしい風が吹いていました。手前味噌ですが、今日の地鎮祭は神主様・施主様としっかりと打合せができていると感じました。

「地鎮祭の前まで晴れていて、式の間だけ雨が降って、終わった後また晴れてくるのが地鎮祭として一番いい」と父から聞いたことがあります。その完成した建物からは火が出ないと言っていました。私もそのような天気の地鎮祭を何度か経験したことがあります。もちろん、天気で全てが決まることはありませんし、地鎮祭は吉日を選んで行われます。

話は戻って今日、玉串奉奠の儀式で、施主様の社長が施工者の代表である私に頭を下げられました。恐縮した私は、座ったままですが姿勢を正してお辞儀しました。続く施主様の社員10名余りの方々も全員、同じように私に頭を下げられました。私にとっては「恐縮至極」の出来事でした。

式が終わった後の車の中で、「社員は社長の行動の真似をする」ということを考えました。良いこともそうですが、悪いことも真似をすると考えると、これは怖いことだと思いました。改めて「社長としての行動」について見直そうと思った次第です。

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