懇親会とエンゲル係数とガラパゴス

先日、ある講演会の後に開催された懇親会に参加しました。70名あまりの出席者でしたが、コロナも落ち着きマスク姿も少なくなった中、久しぶりの集まりということで、皆さん楽しそうに笑顔で歓談しておられました。

私も久しぶりに席を立って注ぎにまわり、たくさんの方々と意見交換をしました。先ほどの講演会のこと、これからの景気のこと、M&Aのこと、ゴルフのこと・・・。話題は尽きず、2時間余りの懇親会が、あっという間でした。

今はオンライン配信やWeb会議が普及していますが、やはり実際に会って、名刺交換をして対話することで、お互いが共感し、心が躍り、距離感が縮まっていく「フェイスtoフェイス」の大切さを強く感じました。

懇親会の挨拶で「日本のエンゲル係数が高くなった」という話がありました。家計の消費支出に占める食費の割合を示す「エンゲル係数」が2023年は27.8%に達し、40年ぶりの高水準となったそうです。おそらく今年はさらに高くなるものと思います。

全体の消費支出が減り、円安等で食品の値上げ割合も増えているとのことですが、貧しい国ほどこの係数は高いといわれています。世界有数の豊かな国といわれた日本が、今は海外からのインバウンドで割安の観光地になっているというのも、何とも皮肉な話です。

前にもブログで書きましたが、熊本では台湾の半導体企業が進出し、工場が稼働しました。更にその規模を拡大しようとしており、地元の知事もかなり協力的です。もし富山にこのような工場が来たらどうでしょうか?私は賛成!とは言えません。地域の中小企業の基盤を覆すこととなるかも知れません。中小企業を含めた国内での循環経済が最優先ではないかと思います。

あらゆる分野でグローバル化が進められていく風潮にも、時々違和感を覚えます。私の個人的見解ですが、日本は「ガラパゴス」のままでもいいのではないかと思っています。否定的な意味合いで使われる「ガラパゴス」ですが、日本の文化や社会の価値観に根差してつくられたモノは昨今、国内だけでなく世界中から改めて評価されているようです。

安全保障面から見ても海外に頼りすぎるのはいかがなものかと思いますし、日本の「動脈」となるものは国内で完結する循環をつくるのが理想だと考えます。・・・少し脱線してしまいました。今回はこの辺で。単なるひとりごとでした。

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