小松基地航空祭

9月23日、小松の航空祭に行ってきました。

自衛隊富山地方協力本部のバスで基地内に駐車できるというお話をいただき、ありがたく参加した次第です。朝6時30分頃に高岡を出発し、8時過ぎに小松基地に到着しました。小雨の降る中、小松インターを降りて基地へと向かう道路は同じ目的の車で渋滞、傘を差して歩く人たちやカッパを着て自転車に乗る人たちも同じ会場を目指していました。基地直前になると何十台も連なるシャトルバスが大勢の人を送迎している光景が見られました。何と人気の高いイベントなんだろうかと改めて感じつつ、何となく申し訳ない気持ちでバスに乗ったまま基地内に入れていただきました。

前日から能登半島北部を豪雨が襲い、私は航空祭の開催がどうなるのかと小松基地のホームページを何度も確認しました。村上基地司令は「直前まで悩み苦しんだが、能登の方に寄り添い、共に進むことをテーマに開催させてもらった」と話されました。いろいろなご意見があるかと思いますが、開催の決断をされたことは全国各地から来られる見学者にとっても良かったと思います。

朝からの小雨は降ったり止んだり、時折り黒い雲が垂れ込める中、メインの「ブルーインパルス」の展示飛行が始まりました。曲技飛行はなく編隊飛行のみでしたが、迫力のあるフライトを間近で見ることができました。そのほか地上展示の数々と力強い和太鼓などのステージイベントにも魅了されました。

滑走路で見学している中、一つの発見をしました。駐機場の一番端で陸自のヘリが三機着陸し、給油と整備をして、また飛んでいきました。最初は単純に航空祭の一環なのかと思っていましたが、その整備員をよく見ると、航空祭とは関係なく淡々と仕事をこなしておられる様子でした。

「そうか!陸自は能登の災害支援を行っているんだ!」と気付き、ありがたく、胸が熱くなりました。航空祭というイベントの開催と災害支援、相反する二つの課題に誠実に対応された隊員の方々に、敬意と感謝を表します。

元日の地震で大変な苦労をしておられる能登の方々に追い打ちをかけるように今回豪雨が襲いました。本当にお気の毒でなりません。そしてそのような中で開催された航空祭の隣で淡々と仕事をこなす自衛官の方々の姿、北陸の人間として本当にありがたく感じました。自衛隊の配慮の心、底力を感じた一日でした。

大曲の花火

一泊で秋田へ行ってきました。目的はズバリ「大曲の花火」。今年は8月31日(土)に開催されました。「日本一といわれる花火を観よう!」と私が会長を務める銀行の親睦会の旅行として計画し、実は昨年から段取りを始めていたのです。入場チケットの取り方、交通手段、宿泊先など、旅行代理店との打合せを重ねて、内容を組み立ててきました。地縁・血縁にも頼り、多少の不安はあったものの、最終的にはベターと思える旅程を作り上げました。ところがその週に日本に上陸した「台風10号」の想定外の動きでヒヤヒヤ。出発前日の午前中ギリギリに、銀行の支店長と旅行代理店と話し合って最終的に「Go!」と決断し参加者に連絡しました。万が一、翌日の秋田新幹線が動かなかった場合「帰りはバス」という選択肢も含めて実行に至りました。参加者27名、銀行からも2名来ていただき、結論からは「満足できる旅行」になったと思っています。

31日の当日、河川敷の会場は約10万人の観客であふれていました。川の対岸、幅約900メートルにわたって次々と花火が打ち上げられます。正式名称は「第96回全国花火競技大会」。選抜された28社の花火業者が技術を競い、合計約1万8千発の花火を打ち上げるもので、その華麗さ・壮大さ・迫力は圧巻でした。私たちは有難いことに、観客席を埋めた10万人の真ん中の最前列、首が痛くなるほどの角度で観覧。光と音が織りなす美しさ、そして儚くもある「総合芸術」を約3時間にわたり堪能させていただきました。雨上がり、視野に収まりきらないほどの「大空の大輪」に胸がいっぱいになり、思わず涙がこぼれました。それまでの苦労が報われ「来てよかった」と改めて感じた瞬間でした。

「打ち止め!」のアナウンス後は、観客と花火師が感謝を伝え合う「エール交換」。10万人の観客が一斉にペンライトを振りはじめ花火師に感謝の意を表し、対岸の花火師からもトーチが振られる感動的な光景で、会場全体が大きな一体感に包まれました。また退場時は10万人が出口へと動くわけですが、観客全員が整然と移動し、観客席には全くといっていいほどゴミが無かったのが印象的でした。日本人のマナーの素晴らしさを感じました。

宿泊先である秋田駅前のホテルには、午前12時半ごろ到着しました。ホッとした途端に腹が減り、夜中の1時頃に近くのラーメン屋へ行って、ラーメンと半チャーハンをペロリ!花火会場ではアルコールを吞みながら、つまみと弁当を食べていたのですが、「今宵だけは」と自分に言い聞かせて・・・。満腹になった後は、部屋に帰って、胃薬を飲み、風呂に入り、興奮冷めやらぬ中、ベッドに入ったのでした。